イェソドは「基礎」「接続」「媒体」「統合」などを意味するセフィラ。
すべての上位セフィロトから流れてきた力がここで一つに結ばれ、
最下位のマルクトへと流れ込む“中継点”として機能する。
イェソドは、構造の“根幹”であり、「生命の柱」の要所。
ニルス論における「藍(思考)」は、世界を支える知の土台であり、
秩序や区分け、理性、整列の力を表す。
ただし、ここでいう藍は「整列」そのものではなく、
整列が起こる“前段階”の設計的思考であり、構造の種のような存在である。
藍は、区分けや順序の裏にある「思考のネットワーク」。
イェソドとは、そのネットワークが束ねられ、世界を支える“思考の柱”である。
この藍は、あらゆる知の接続・設計をつかさどる力として、
イェソドの「多様な力を統合する働き」と深く響き合う。
藍は、あらゆる意味がつながる前提条件を準備している。
イェソドはそれを束ね、現実の縁に変換する中継点となる。
🌀 それは「現実を裏から支える仕組み」。
目に見えないけれど、確かにそこにある“思考の柱”。
イェソドは、世界のすべてを受けとめ、整え、
「見えないかたち」で世界を支える基礎構造である。
ニルス論の藍(思考)と響き合うことで、
イェソドは、秩序の担い手として、
世界の背後にある“知の重力場”をつくり出す。
次回:マルクト(王国)× 碧(循環)へ。