第10回:マルクト(王国)× 碧(循環)


1. セフィラの基本情報


2. 正統カバラでの意味

マルクトは「王国」「現実世界」「具現化されたすべて」を意味するセフィラ。
上位のすべての力が流れ込んだ結果として、世界に顕現する「かたちの世界」。

マルクトは、「世界そのもの」であり、「今ここに在ること」を担保する存在である。


3. ニルス論との接点

ニルス論における「碧(循環)」は、感情や思考の“流れ”を整え、
次の段階へとつなげていく持続的な力。

マルクトと碧は、「現象の連続性」を担うという点で強く重なり合う。

マルクトは、すべての力が着地した場所。
碧は、その場所を淀ませずに“めぐらせる”智慧である。

4. 象徴的イメージ

🌀 それは「動き続ける世界そのもの」。
形あるものの裏で、絶えず働いている“循環の力”。


5. まとめと問いかけ

マルクトは、目に見えるすべてを引き受ける「現実の受け皿」。

そこに碧(循環)の力が重なることで、
世界は“淀まずに巡る場”として、生き続けることができる。

この10回の旅を経て、次はすべての力と色をふたたび統合し、
「新しい樹」へと昇華していこう。