私たちの身の回りには、なぜか美しいと感じる形や、なぜか落ち着く音、心が惹かれるリズムがあります。
たとえば、ヒマワリの種が描く渦巻き、木の年輪の間隔、心地よい音楽のメロディー。あるいは、雪の結晶や波の形、建物や絵画のバランスにも、どこか共通する“整った感じ”があるのを感じたことはありませんか?
それらの背後には、「振動」と「数」という、目には見えないけれど自然の根底にあるリズムと構造が働いています。ニルス論では、それを「萌(祈願)」と「青(整列)」というふたつの力として捉えています。
この章では、身近な自然の中にある“祈願と整列の交差点”を探りながら、世界の不思議な仕組みにふれてみましょう。
領域 | ニルス論の力 | 意味 |
---|---|---|
萌(祈願) | 振動、波動、音、周期 | 自然から湧き出るエネルギー、響き、祈り |
青(整列) | 数、構造、比率、言語 | 世界を整える力、形や時間の枠組み |
このふたつの交差点に生まれるのが、自然界の「美しさ」「最適性」「秩序」です。
自然現象 | 萌(祈願)=内なる振動 | 青(整列)=現れた構造 | メッセージ |
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ヒマワリの種 | 生命の願い | フィボナッチ螺旋 | 自然の願いは構造になる |
台風・銀河の渦 | 巨大なうねり | 黄金比の渦 | 祈願は宇宙にも宿る |
音楽・旋律 | 響き | 周波数比 | 音は数の秩序を帯びた祈り |
セミの周期 | 生存のリズム | 素数による整列 | 命の響きも数学的裏づけを持つ |
雪の結晶 | 環境との共鳴 | 六角構造 | 記憶が形となって現れる |