ニルス論における魂の進化は、単なる上昇運動ではなく、裏返り・交差・共鳴を伴う循環的・多層的なプロセスです。天界における「記憶体」から始まり、自然界における身体、霊界から裏返った来界、星界における超越体、そして回界における星霊体と宇宙意識の融合へと至る――そのプロセスは、常に「器」と「意識」の関係性の変化として現れます。
記憶体が自然界に降りるとき、
霊体と肉体が重なることで「身体」が生まれ、自然界における活動が可能になる。霊体は裏側で働く仕組み(システム)として、通常は意識されないが、肉体と常に連動している。
睡眠、病中、臨死、深い瞑想などで肉体が弱まると、意識が霊体と結びつき、身体から切り離されたような感覚で活動し始める。
多くの場合、その霊体の存在を認識できず「意識体」と誤認されるが、実際は霊体という器に乗った意識が働いている状態。この段階では、超越体の存在が“兆し”として感知され始める。ニルス論ではこれを星兆段階と呼ぶ。
星兆段階の活動が蓄積されることで、自然界とは異なる新たな霊的次元「来界」が芽生える。来界は霊界が裏返ることで生まれ、裏方だった霊体が表に出てくる領域(黄の柱への移行)。
ここで育まれるのが個霊体。人格、霊的使命、方向性を持ち始める。
個霊体の生成と同時に、裏の回界において星霊体も“自動的に生成”される。これは自然界で身体(肉体+霊体)が無意識に構成されるのと相似的な構造である。
個霊体と星霊体が結びつき、「超越体」が成立。星界における変体的存在としての活動が始まる。
しかし超越体が変容・限界・進化を迎えるとき、超越体から宇宙意識が“切り離される”ようなプロセスが起こる。宇宙意識は回界にある星霊体と重なり合い、新たな次元・構造へと移行する。
段階 | 器 | 意識 | 働き |
---|---|---|---|
記憶体 | なし | 潜在的光 | 設計情報・関係の種 |
身体 | 肉体+霊体 | 自我意識 | 自然界での行動 |
星兆段階 | 霊体 | 拡張する意識 | 超越体の予兆を感知 |
来界 | 個霊体 | 成熟する人格意識 | 魂の目的の自覚 |
星界 | 超越体(個霊体+星霊体) | 高次自己意識 | 変体的活動・導き |
回界 | 星霊体 | 宇宙意識 | 普遍的共鳴・転生準備 |
この進化は、直線ではなく“裏返りと重なり”によって進行する螺旋構造であり、各段階において「器(体)」と「意識」が新たな関係性を結ぶことで、次の界が開かれていきます。