第7章 光の柱と魂の構造

──あなたという存在の“中心”を見つめる──

私たちはこれまで、宇宙が「光」からはじまり、10の色と力として展開されていく様子を見てきました。そしていま、そのすべての流れの中心にあるものへと向かいます。

それが「光の柱」。意志と祈願、思考と整列が分かれる前――まだ何も分かれていなかった始まりの光。その光は今でも、私たちの内に残っています。それは、魂であり、記憶体であり、意識であり、そして、いつか“還る”場所であると同時に、進化して得られる“超越体”でもあるのです。

ただし、超越体も宇宙意識も、進化の果てに最終的には、大いなるはじまりの光へと“戻る選択が与えられる”と考えています。これは、はじまりの光から意志と思考が生まれ、最終的にまたそこへと還っていくという、循環する構造の一部です。その流れは、宇宙の中で繰り返されているのです。

🕯 光の柱に宿る六つの中心要素

この柱は、他のどの柱とも異なり、“力の組み合わせ”ではなく、進化と重なりの連続で成り立っています。

存在本質構造進化
記憶体関係の蓄積質性 × 質量→ 身体へ
身体現実の器肉体 × 霊体→ 超越体へ
超越体高次の器個霊 × 星霊→ 光へ
関係=縁関係性の結び目=個人→ 意識へ
意識関係の認識五感と感性(身体を通じて)→ 宇宙意識へ
宇宙意識星霊との共鳴全体とのつながり→ 光へ

🌱 記憶体は“関係の澱(おり)”

記憶体とは、過去の記録ではなく、魂が築いてきた関係性が蓄積された場です。そこには想い、感情、祈り、記憶の“澱”が重なっています。その澱がかたちとなり、身体が生成されます。

この記憶体の概念は、古代インドにおけるアカシックレコードや、仏教における阿頼耶識(あらいやしき)といった、すべての記憶や縁が記録された場に近いものです。個を超えて記憶される「関係の場」としての記憶体は、私たちの存在の土台を静かに支えているのです。

🧍 身体は“縁が形を持った存在”

身体とは、魂が関係を結び、その関係が重なり合うことでかたちづくられた、縁の交差点のような存在です。霊体は、引き込む力(想像)によって感性的・精神的な境界が生まれ、それが信じる力(思念)によって保持されることで形成されます。そこに模倣(重ねる力)と感情(生む力)が重なり、内的世界と身体の輪郭を与えます。霊体はアストラル体やメンタル体と呼ばれることもあります。魂がこの霊体を通して世界と結びつくことで、肉体と重なり合い、「生きる身体」が完成します。

しかし、死後に肉体が消滅したあとも、霊体が残る場合があります。それは、強い恨みや未練、あるいは突然の死など、死を受け入れるための過程を経られなかったときに起こります。こうした霊体は自然界にとどまり、成仏することなくその場に留まり続けることもあるのです。

🌌 超越体は“役割を得た人が手に入れる乗り物”

超越体とは、悟りや使命、役割を果たすために進化した魂が自ら獲得する“上位の機体”です。個霊と星霊が重なった構造で、自由に形を変えられる存在。宇宙の律動を担う者でもあります。

👻 意識体と霊体の違い

意識体は魂が身体を離れたときに現れる霊的知性で、星界でも活動可能。霊体は自然界で活動するための霊的ボディ。光の柱と共鳴する霊体は高次へとつながり、未練を残す霊体は自然界に縛られます。

🕯 魂とは「縁(えにし)」

魂とは、関係性そのものであり、現在進行形で関係を結び続けている存在です。誰かを思うこと、世界に願うこと、それ自体が魂であり、縁なのです。

🧠 意識とは“縁に気づく力”

魂が五感を通して世界を感じると「私はここにいる」という感覚が生まれます。意識とは、魂=縁が自らの縁に気づいた状態です。

🌌 宇宙意識とは「すべてとの縁に開かれた存在」

意識が拡張すると、個を超えて全体とつながる存在となります。宇宙意識とは、星霊との共鳴、愛と責任に満ちた高次の気づきのことです。

🌠 魂はどこから来るのか?

魂の根源は天界にあり、星界で“先導”を受けて自然界へと導かれます。来界や回界での導き手とともに縁を選び、地上に降りてくるのです。

✨ この章のまとめ:魂=縁、体=縁の澱、意識=縁の気づき

魂とは縁。身体はその縁の澱。意識は縁に気づく力。そして宇宙意識は、すべての縁を巡り、全体と響き合う存在です。

魂は星界の導き手たちとともに、再びこの世界へとそっと降りてくるのです。

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